UEFA チャンピオンズリーグ 決勝トーナメントプレビュー

欧州サッカー 22-23シーズン 個人表彰 UEFAのコンペティション

2月16日より21-22 UEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメントが始まります。
今回は決勝トーナメント Round of 16 のプレビューです。

※日付表記は日本時間

対戦カード

1st leg

【2月16日】

パリ サンジェルマン レアル マドリード
スポルティングCP マンチェスター シティ

【2月17日】

レッドブル ザルツブルク バイエルン ミュンヘン
インテル リヴァプール

【2月23日】

チェルシー LOSCリール
ビジャレアル ユベントス

【2月24日】

アトレティコ マドリード マンチェスター ユナイテッド
SLベンフィカ アヤックス
2nd leg

【3月9日】

バイエルン ミュンヘン レッドブル ザルツブルク
リヴァプール インテル

【3月10日】

マンチェスター シティ スポルティングCP
レアルマ ドリード パリ サンジェルマン

【3月16日】

マンチェスター ユナイテッド アトレティコ マドリード
アヤックス SLベンフィカ

【3月17日】

ユベントス ビジャレアル
LOSCリール チェルシー

この中から

R16屈指のビッグマッチ
パリ サンジェルマン 対 レアル マドリード

アトレティコが因縁の男と対決
アトレティコ マドリード 対 マンチェスター ユナイテッド

古豪対決はどちらも好チーム
SLベンフィカ 対 アヤックス

上記の3試合をプレビューします。
また、残りの5試合の勝敗予想も掲載します。

パリ サンジェルマン 対 レアル マドリード

スコア予想

【1st leg】 パリ サンジェルマン 2-1 レアル マドリード
【2nd leg】 レアル マドリード 3-1 パリ サンジェルマン

【2試合合計】 4-3 レアル マドリード 勝利 

展開予想

レアルが多くの時間帯でボールをキープし、パリがポジティブトラジションからカウンターを狙う、というのが基本的な流れになると思います。
1st leg、2nd legともに、試合の序盤から中盤はカウンターの威力でパリがボールを持たずとも主導権を握るのではないでしょうか。
ここでのポイントとしてレアルのネガティブトラジションでのブロック形成が挙げられます。桁違いの威力を持つパリのカウンターに対しレアルは如何に素早くブロックを形成するか。逆にパリはポジティブトラジションでレアルを上回れば大きなアドバンテージを握ることができます。
試合序盤から中盤にかけて、もう一つのポイントとして、パリがボールを持つ時間帯を如何にして作るかという点があります。
パリは「後ろ7人で守りを固め、前3人が速攻を繰り出す」というのが基本的な方針ですが、そのやり方を続ければチーム全体が肉体的にも精神的にも大きく消耗します。ベラッティ、レアンドロ パレデスを中心に自分達で主体的にボールを動かす時間帯を少しでも多く作ることで終盤にかけての消耗を抑える事が重要だと思います。

試合終盤、パリの体力消耗とレアルの状況対応力を考えると試合の主導権はレアルに移ると思われます。逃げ切りたいパリ、激しく追い上げるレアル、最後に笑うのわどちらになるのか…。
私の予想では、序盤から中盤にかけてのレアルのポゼッションオフェンスがパリに対してボディーブローのように水面下で、じわじわとダメージを与え最後はレアルが猛攻によって差し切るのではないかと思います。

アトレティコ マドリード 対 マンチェスター ユナイテッド

スコア予想

【1st leg】 アトレティコ マドリード 1-0 マンチェスター ユナイテッド
【2nd leg】 マンチェスター ユナイテッド 3-2 アトレティコ マドリード

【2試合合計】 3-3 延長戦でも決着つかず
PK戦の末、マンチェスターユナイテッド 勝利

展開予想

この対戦は1st legと2nd legで全く違った試合展開になると予想します。

1st leg、両チームとも序盤から激しくプレスをかけあう展開。
お互いに後方からパスを繋いで攻撃を組み立てる事は難しく、攻撃はポジティブトラジションからのカウンターがメインになると思います。
この展開に、より上手く対処するのはホームのアトレティコ。コケを中心にトラジション後の攻防で要所を締めると、システム変更やポジションチェンジでユナイテッドの急所を突きホームで1点のアドバンテージを得ます。

勝負の2nd leg、猛攻を仕掛けるホームのユナイテッド。対するアトレティコは守りを固め、いい形でボールを奪えばカウンターを狙うという展開。2試合合計でアトレティコがリードしたまま終盤を迎えると予想します。
猛攻ユナイテッドの鍵を握るのはボランチの2人(フレッジ、ポグバ、マクトミネイのうちの2人)。攻撃の中心となるブルーノ フェルナンデスをボランチの2人が如何にして支えるか、ここがユナイテッドが最後に追いつけるかどうかのポイントだと思います。
以前であればリードして試合終盤を迎えれば確実に逃げ切り勝ちを収めていたアトレティコ。しかし今シーズンは主力のホセ ヒメネス、サビッチの怪我などもあり自慢の守備が安定感を欠いており、それがここ最近の苦戦の原因となっています。
アトレティコとしてはホセ ヒメネス、サビッチのコンディションが最後に逃げ切れるかどうかの鍵になると思います。

私の予想では2nd legの終了間際、アトレティコにとって最大の天敵であるロナウドが劇的な同点ゴールを叩き込み試合は(アウェイゴールルールが廃止されたことにより)延長戦へ。延長戦はお互いにスコアレス、最後はPK戦を制したユナイテッドが準々決勝進出となると思います。

SLベンフィカ 対 アヤックス

スコア予想

【1st leg】 SLベンフィカ 2-2 アヤックス
【2nd leg】 アヤックス 3-1 SLベンフィカ

【2試合合計】 5-3 アヤックス 勝利

展開予想

Round of 16の組み合わせが決まった時、個人的に最も楽しみだと思ったのがこのカードでした。
しかし昨年末、ベンフィカのジェズス監督が急遽解任されベリッシモ氏が新監督に就任。システムも3バック(5バック)から4バックになるなど戦い方に変化が見られます。私自身ベリッシモ監督就任以降のベンフィカの試合を観たことがないので、ベンフィカに関してはシーズン前半のメンバーが4バックで戦ったらどうなるのかを想像しながらのプレビューになります。

もしベンフィカが3-4-2-1、アヤックスが4-1-2-3のシステムで対戦するとしたらアヤックスからみて中盤から後ろ側にマッチアップの噛み合わせにズレが生じる可能性が高いのではないでしょうか。マッチアップにズレが生じればベンフィカの攻撃陣はそこを巧みに突くと思います。しかしメディアからの情報では、最近のベンフィカは4-1-2-3が多いとのこと、このシステムだとアヤックスにとっては比較的容易にマッチアプを嚙み合わせる事ができると思います。
マッチアップが噛み合えば、ネガティブトラジションでは素早くマークを掴みやすく、攻撃でも個々の技術力を生かせるということで、アヤックスが有利ではないでしょうか。
1st leg、2nd legともにボールポゼッションはアヤックスがベンフィカを上回ると思います。
ベンフィカとしては陣形をコンパクトに保ちオタメンディ、ベルトンゲンを中心に粘り強く守り切れるか、という点が鍵になると思います。
試合の主導権を握ると思われるアヤックス。ベンフィカのディフェンスラインの前を使うのか、裏を直接狙うのか、といった攻めるべきポイントの見極めが重要になると思います。

私の予想ではベルフハウス、アントニー、タディッチの攻撃陣がベンフィカ守備陣を攻略。アレも決定力を発揮しアヤックスが古豪対決を制すると思います。

残り5試合の予想

スポルティングCP 対 マンチェスター シティ

シティが1st leg、2nd legともに盤石のサッカーを展開。危なげない内容で準々決勝進出。

【勝利チーム】 マンチェスター シティ

レッドブル ザルツブルク 対 バイエルン ミュンヘン

トラジションでの激しい攻防からお互いに攻め合う展開。ザルツブルグは俊足のアタッカー陣が攻守で奮闘するも、最終的にはバイエルンの攻撃力がザルツブルグを圧倒する。

【勝利チーム】 バイエルン ミュンヘン

インテル 対 リヴァプール

強烈なカウンタープレスとそこからの速い攻撃でリヴァプールが優勢。
私自身はリヴァプール勝利の可能性が高いと思うが、インテルの右から前進して左にサイドチェンジする攻撃はリヴァプールに対して有効ではないかと思う。インテルが嵐に耐えて反撃に出れば予想を覆す可能性も…。

【勝利チーム】 リヴァプール

チェルシー 対 LOSCリール

リールが攻守に手堅く戦い試合はロースコアに。
そんな中チェルシーは試合の流れをしっかりコントロール。少ない決定機を確実に決め、僅差ながら危なげなく勝利を得る。

【勝利チーム】 チェルシー

ビジャレアル 対 ユベントス

攻守両局面で状況に応じて柔軟な対応をするチーム同士の対決。
選手交代、システム変更、ポジションチェンジを駆使する戦術的な試合になるが、最後は地力に勝るユベントスが勝利。

【勝利チーム】 ユベントス

 

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