21-22 UEFAチャンピオンズリーグ 決勝戦プレビュー

欧州サッカー 22-23シーズン 個人表彰 UEFAのコンペティション

21-22シーズンのチャンピオンズリーグも遂に決勝戦
チーム歴代最強の呼び声高いリヴァプール
奇跡的な勝利を重ね決勝まで辿り着いたレアル マドリード
サッカー世界最高峰の大会を制するのはどちらのチームか

最終決戦を目前に控え、いったいどのような試合展開になるのか
そして、勝つのはどちらなのかを予想しました

決勝戦進出チーム 勝ち上がり

リヴァプール

Round of 16 対 インテル 2-1 (2-0,0-1)

Quarter Final 対 SLベンフィカ 6-4(3-1,3-3)

Semi Final 対 ビジャレアル 5-2(2-0,3-2)

レアル マドリード

Round of 16 対 パリ サンジェルマン 3-2 (0-1,3-1)

Quarter Final 対 チェルシー 5-4(3-1,2-3)

Semi Final 対 マンチェスター シティ 6-5(3-4,3-1)

リヴァプール 対 レアル マドリード

2022年5月29日 UEFAチャンピオンズリーグ Final
リヴァプール vs レアル マドリード

スコア・勝敗予想

リヴァプール 3-1 レアル マドリード
リヴァプールが17-18シーズンの雪辱を果たす

展開予想

試合開始直後からリヴァプールは前線から激しくプレス。このプレスに対してレアルはモドリッチ、クロースがディフェンスライン付近まで下りてパスを引き取る事でプレスを回避し、前進を試みる。立ち上がりは何度かリヴァプール陣内深くまで前進しリヴァプールゴールに迫ったレアル。
しかし時間の経過とともにリヴァプールがマッチアップを噛み合わせていくと、ネガティブトラジションで的確にマークを掴むようになる。10分を過ぎた頃にはリヴァプールのプレスがレアルのパス回しを上回るようになり、試合の主導権はリヴァプールが握る。

流れを掴んだリヴァプールは圧倒的な攻撃力で攻め続ける。しかしレアルもゴール前に高い密度のブロックを敷きリヴァプールの猛攻に耐え、試合はスコアレスのまま進む。
試合が徐々に膠着してきた前半終了間際、リヴァプールはゴール前左サイドでファウルを貰いフリーキックのチャンスを得る。キッカーのアレクサンダーアーノルドがゴール前に上げたボールを一旦はレアルのディフェンス陣がクリアするも、クリアボールを拾ったチアゴがゴール前にボールを送ると絶妙なタイミングでディフェンスライン裏に抜け出したルイス ディアスがダイレクトで合わせてゴール。リヴァプールが先制点を挙げる。

後半開始直後、1点を追うレアルは左サイドのビニシウスにボールを集め、リヴァプールのハイライン裏のスペースを狙う。この攻撃でレアルは何度かリヴァプールゴール前まで到達するが、ゴール前へのラストパスが僅かに合わずフィニッシュには至らない。
チャンスを逃したレアルに対しリヴァプールは後半もマッチアップをしっかりと噛み合わせて行き、50分を過ぎる頃にはネガティブトラジション時のプレスでレアルの攻撃を封じ、前半同様試合の主導権を握る。後半もリヴァプールが攻めてレアルが守りを固めて耐えるという展開に。
リヴァプールの猛攻に対してゴール前のスペースを的確に埋めて追加点を許さないレアル。
73分、ゴール前が固く閉ざされ攻略が難しいと感じたリヴァプールは、チアゴがフィールドの中央、ゴールから30mの位置からミドルシュート。このシュートはミリトンがブロックするが、こぼれ球に素早く反応したマネが押し込みリヴァプールは待望の追加点を奪う。

後がなくなったレアルは反撃を試みるも上手く攻撃を組み立てられず、勝負あったかと思われた。しかし81分、カルバハルが強引に上げたクロスをベンゼマがヘッドでリヴァプールゴールに叩き込みレアルが1点を返す。
息を吹き返したレアル。体力の消耗によりプレスの威力に陰りが見えだしたリヴァプールに対し攻勢を仕掛け同点ゴールを奪いに行くが、そこに落とし穴が待っていた。
85分、ディフェンスラインを上げたレアルに対してファンダイクが背後のスペースへロングボールを送るとサラーが抜け出しレアル陣内を一気に駆け抜けクルトワと1対1。最後は冷静にクルトワをかわし左脚でボールをゴールに流し込みダメ押しの3点目を奪う。

試合はそのまま3対1で終了。リヴァプールが17-18シーズンの雪辱を果たし、3年ぶりの優勝となる。

勝負のポイント

今回の決勝戦、リヴァプール勝利と予想した根拠は

①リヴァプールが試合の主導権(ポゼッション)を握る可能性が高い
②リヴァプールの攻撃力はレアルの堅い守備を打ち砕く力があると思われる
③後半のレアルの反撃に対してクロップ監督が的確な対策を立てて来る可能性が高い

以上の3点です。
今のリヴァプールのチーム力は充実しまくっており、スター軍団であるレアル マドリードのチーム力すら凌駕しているのではないでしょうか。

しかしレアルがノーチャンスかと言えば、決してそのようなことは無く、戦力差を跳ね返し勝利する可能性も十分にあると思います。
今シーズンのレアルは、真正面からぶつかって勝てない相手に対しては、いったん引いて守りを固め例えリードを奪われたとしても傷口を最小限に抑え、試合終盤に生じた相手チームの隙や綻びを見逃さずに突いて逆転というパターンが多くみられます。

余談ではありますが、筆者は今シーズンのレアルのパリSG戦やマンチェスターC戦を観て、モハメド アリがジョージ フォアマン戦で披露した「ロープ ア ドープ戦法」を思い出しました。

どんなに強いチームでも試合終盤になれば隙や綻びが生じます。経験豊富なレアルの選手達はその時の振る舞いを非常に高いレベルで身に着けており、的確に相手チームに生じた隙や綻びを突いてきます。
但し、リヴァプールのクロップ監督もレアルの試合終盤の強さを百も承知している事は間違いなく、それを見越した上で試合全体のプランをデザインするでしょう。

以上の事を考慮した上でこの試合のキーポイントを挙げると
「75分を過ぎた時点でリヴァプールが2点以上のリードを奪えるか」
ではないでしょうか。
試合の序盤から中盤にかけての主導権はリヴァプールが握る可能性が高いと思われます。その中でリヴァプールが2点以上のリードを奪い試合終盤に入れば、リヴァプールが圧倒的に有利になるでしょう。
もし、リヴァプールのリードが1点もしくは同点で終盤を迎えればレアルにも勝ちの目が出て来るのではないでしょうか。

最後に、もしレアルがリードを奪った状態で試合が進めばどうなるかを考えます。
当然の事ながらリヴァプールは全力で攻撃を仕掛けるでしょう。レアルはリヴァプールの猛攻を如何にしていなすかがポイントになると思われますが、局面の攻防はかなり激しくなり、混沌とした試合展開になるのではないでしょうか。
このような展開はリヴァプールが得意とするところであり、どこかのタイミングでリヴァプールの攻撃の歯車がガチっと噛み合い連続ゴールで試合をひっくり返すのではないかと予想します。

以上、21-22 UEFAチャンピオンズリーグ 決勝戦の直前プレビューでした。
本プレビューに対して、ご意見やご感想があれば下のコメント欄よりコメントを頂ければ幸いです。

 

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