インターナショナルマッチウィークを目前に控えた9月3日、投稿主である私ウォーリーは神戸市にあるノエビアスタジアム神戸で ヴィッセル神戸 対 京都サンガF.C. 戦を生観戦しました
投稿主自身、スタジアムでのサッカー生観戦は約4年ぶりとなります
今回のサッカー観戦記は ヴィッセル神戸 対 京都サンガF.C. 戦のレビューをスタジアム観戦による特別編としてお送りします
J1リーグ 第26節 結果
2023年9月2日
コンサドーレ札幌 4-0 ガンバ大阪
名古屋グランパス 1-1 横浜FC
アルビレックス新潟 1-1 浦和レッズ
セレッソ大阪 3-0 川崎フロンターレ
柏レイソル 2-0 横浜Fマリノス
サガン鳥栖 0-2 サンフレッチェ広島
湘南ベルマーレ 2-2 鹿島アントラーズ
2023年9月3日
FC東京 1-2 アビスパ福岡
ヴィッセル神戸 2-1 京都サンガ
ヴィッセル神戸 対 京都サンガF.C.
2023年9月3日 J1リーグ 第26節
ヴィッセル神戸 2-1 京都サンガF.C.
メンバー
ヴィッセル神戸
監督 吉田 孝行
【スタメン】
1 | 前川 黛也 (GK) |
5 | 山口 蛍 |
10 | 大迫 勇也 |
14 | 汰木 康也 |
15 | 本多 勇喜 |
19 | 初瀬 亮 |
21 | 川﨑 修平 |
22 | 佐々木 大樹 |
23 | 山川 哲史 |
24 | 酒井 高徳 |
25 | 大崎 玲央 |
【交代】
26 | ジェアン パトリッキ (ハーフタイムIn) |
➡汰木 康也 Out | |
11 | 武藤 嘉紀 (69分In) |
➡川﨑 修平 Out | |
3 | マテウス トゥーレル (84分In) |
➡佐々木 大樹 Out | |
44 | 日髙 光揮 (90+1分In) |
➡大崎 玲央 Out |
京都サンガF.C.
監督 曺 貴裁
【スタメン】
94 | ク ソンユン (GK) |
3 | 麻田 将吾 |
6 | 三竿 雄斗 |
7 | 川﨑 颯太 |
14 | 原 大智 |
16 | 武田 将平 |
18 | 松田 天馬 |
19 | 金子 大毅 |
20 | 福田 心之助 |
23 | 豊川 雄太 |
24 | イヨハ 理ヘンリー |
【交代】
4 | 井上 黎生人 (65分In) |
➡松田 天馬 Out | |
9 | パトリック (65分In) |
➡豊川 雄太 Out | |
13 | 宮吉 拓実 (71分In) |
➡武田 将平 Out | |
25 | 谷内田 哲平 (76分In) |
➡麻田 将吾 Out(怪我) | |
44 | 佐藤 響 (76分In) |
➡三竿 雄斗 Out |
基本システム
左:ヴィッセル(臙脂) 右:サンガ(白)
[システム図①]
試合開始時
[システム図②]
ハーフタイム・ヴィッセル ㉖ジェアン パトリッキ投入
[システム図③]
60分・ヴィッセル ⑪武藤 嘉紀 投入
65分・サンガ ④井上 黎生人、⑨パトリック投入(システム変更)
[システム図④]
71分・サンガ ⑬宮吉 拓実 投入
[システム図⑤]
76分・サンガ ㉕谷内田 哲平(③麻田 将吾 怪我)、㊹佐藤 響 投入(システム変更)
[システム図⑥]
84分・ヴィッセル ③マテウス トゥーレル投入(システム変更)
[システム図⑦]
90+1分・ヴィッセル ㊹日髙 光揮 投入
試合の感想
試合開始前
8月19日のJ1リーグ第24節の試合中に大怪我を負った齊藤未月選手
この日は、その齊藤選手の怪我からの回復を願う応援企画が行われました。
私も「未月とトモニ」と書かれたボードを皆様とともに掲げ、齊藤選手が1日でも早く復帰される事を願いました。
前半
試合開始直後の6分。サンガはヴィッセル陣内でのロングボール後の競り合いからボールを奪った好調の原がそのままシュートを決め、アウェイのサンガがいきなり先制点を奪う。
リードを奪ったサンガはミドルプレスが効果的。ボールサイドに陣形を絞り簡単に縦パスを入れさせず、ヴィッセルがボールを下げればラインを上げてボールホルダーにプレッシャーをかける。立ち上がりはサンガペースで試合は進む。
対するヴィッセルはサイドに斜めのパスを差し込み、サンガの守備ブロックがボールサイドにスライドして来ればサイドチェンジでスペースを突く。また、後方から直接前線にロングボールを放り込み、前線の選手にボールが収まれば川﨑修平がサポートに入る。
その川﨑修平18分にサンガゴール前に侵入すると、汰木のクロスのこぼれ球に素早く反応し同点ゴールを奪う。
同点に追いついたヴィッセル。時間の経過とともに、前からのマークの掴みが正確さを増す。
前線と中盤の6人はサンガに対してマンマーク気味にマークを掴むプレスを敢行。その背後で最終ラインの4枚はフラットなゾーンを敷きサンガの攻撃を迎え撃つ。
サンガもトランジションでの動きの激しさで対抗。相手ボールになれば中盤の選手を中心に素早くボールホルダーにプレッシャーをかけ、ボールを奪えばオフザボールの選手が前方へと動き出し中盤が素早く前方にボールをつける。
手に汗握る攻防が続き前半は1対1のまま終了。ハーフタイムを迎える事となる。
ハーフタイム
ヴィッセル神戸に新たに加入する、ハンガリー代表 バーリント ヴェーチェイ選手と元スペイン代表 フアン マタ選手がスタジアムに来場。
ヴィッセルサポーターに対して顔見世を行いました。
後半
ハーフタイムにヴィッセルはジェアン パトリッキを投入。
そのジェアン パトリッキ後半開始直後にいきなり決定機。川﨑修平のグラウンダーのクロス、これを山口蛍がスルーした事でジェアン パトリッキはフリーで受けシュート。このシュートは僅かに枠を外してしまうが、攻撃の流れを掴んだジェアン パトリッキは約4分後に再び決定機を迎える。
左サイドでジェアン パトリッキは後方に下がりマッチアップする福田を引き出すと、前方に方向転換。鋭く左サイドのスペースへ抜け出し初瀬から浮き球のスルーパスを引き出すと一気にサンガゴールに突進。後方から追いかけて来た福田を上手く背中でブロックしながら左足を振り抜きゴールを射抜く。
ジェアンパトリッキの見事なゴールによりヴィッセルがリードを奪う。
ビハインドとなったサンガ。65分にシステムを前線2トップの3-5-2に変更するもセンターバックの麻田が76分に負傷交代。前線2トップは維持しつつ最終ラインは4バックに戻す4-4-2にシステムを変更する。
サンガは次々と選手の並びを変えながらも基本はボールサイドに選手を密集させトランジションからチャンスを作ろうとする。
しかしヴィッセルは効果的に時間を使いサンガに反撃の隙を与えず1点のリードを守り切り勝ち点3を獲得。インターナショナルマッチウィークを前に見事首位に返り咲く。
ヴィッセル神戸に対する感想
ロングボールを活用し前線の攻撃力を活かす形で勝利し、リーグ首位に返り咲いたヴィッセル。
この試合でも今シーズン行っている自分たちのサッカーを存分に発揮したと感じました。
初のリーグ優勝に向けてひた走るヴィッセルに対してあえて懸念点を挙げるとすれば
「新加入のフアン マタが今のヴィッセルの中で機能するのか?」
という点ではないかと思います。
フアン マタは敵ライン間で高い技術力を発揮し守備ブロックを攻略する選手ですが、今の神戸は敵ライン間にパスを差し込むよりも早いタイミングで前線にロングボールを送る事が優先されています。
フアン マタが就く事が予想されるトップ下やインサイドハーフのポジションに関しても、ヴィッセルの場合は前線の選手に対するサポートが主な役割でフアン マタのプレースタイルとは異なるように感じます。
このようなチーム状況のなかフアン マタが上手くチーム戦術に馴染めるのか不安に感じてしまいます。
勿論、上手く馴染めば大きな戦力になる事は間違いありませんし、そうなる事を期待したいです。しかし、現状では期待よりも不安が上まるというのが正直なところです。
京都サンガに対する感想
この日のサンガ、敗れたものの優勝を争うヴィッセル相手に持てる力は発揮できたのではないかと思います。
トランジション時、中盤の選手は攻守で激しさをみせ、前線の選手も動き出しの素早さをみせていました。また最終ラインの選手も、自陣ゴール前で的確にマークを掴んでいたと思います。
最終的にはヴィッセルの個々の能力に押し切られてしまいましたが、チームとしての戦い方はよかったと感じました。
選手寸評
ヴィッセル神戸
ジェアンパトリッキ | 途中出場ながら積極的な動きでチャンスを作り、52分には期待に応えて見事な逆転のゴールを奪う。 |
山口 蛍 | 3列目からのフリーランニングで何度も相手ディフェンスラインの裏を突く。ボールが回って来ることは殆どなかったが、彼の動きはサンガのディフェンスラインに対してボディーブローのような効果があった。 |
川﨑 修平 | 素早い動きで前線の選手をサポートし、その流れで18分には見事な同点ゴール。スタメン起用に結果で応えた。 |
初瀬 亮 | 正確なキックで前方にボールを供給し、セットープレーでもサンガに対して脅威となる。52分にはジェアン パトリッキの逆転ゴールを演出する。 |
佐々木 大樹 | この試合ではサイドでの起用だったが、積極的に仕掛ける姿勢をみせ右サイドからのディフェンスライン攻略に貢献した。 |
酒井 高徳 | 積極的なオーバーラップで敵陣に侵入すると、佐々木や川﨑修平との絡みからニアゾーンを狙う動きで攻撃に深みをもたらした。 |
京都サンガ
金子 大毅 | 中盤の底でパス回しの中心として奮闘し、トランジション時でも的確な動きをみせ攻守でチームに貢献した。 |
武田 将平 | 相手ボールになればボールホルダーに対して素早くプレッシャーをかけ、マイボールになれば縦へと動き出す。トランジション時の動きはヴィッセルの選手を上回っていた。 |
三竿 雄斗 | 左サイドのタッチライン際でアイソレーション気味に構え、虎視眈々とチャンスメイクを狙う。戦術的に鍵となる役割を担っていた。 |
イヨハ 理ヘンリー | 大迫とのマッチアップで奮闘。ゴール前でのフィニッシュシーン、中盤に下がってボールを受ける際、いずれも大迫相手に食らいついていた。 |
原 大智 | 試合開始直後に自身としては3試合連続となるゴールを決め、チームに先制点をもたらす。ゴール以外にもロングボールのターゲットとして広範囲に動き回りチームに貢献した。 |
投稿主選出の man of the match
ジェアン パトリッキ
以上、 ヴィッセル神戸 対 京都サンガF.C. 戦(特別編)のマッチレビューでした。
本レビューは、あくまで投稿主個人の考えや感想を記事にしたものです。
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