欧州サッカー観戦記 22-23 UEFAチャンピオンズリーグ Round of 16 1st leg その①

パリSG対バイエルンミュンヘン UEFAのコンペティション

22-23シーズンのUEFAチャンピオンズリーグも決勝トーナメントに突入
ワールドカップによる中断もあり、例年以上に難しいチームマネジメントが求められる今シーズン
各チームはどのような戦いをみせるのか非常に楽しみです

今回のサッカー観戦記は、決勝トーナメント1回戦 1st leg 第1週 から1回戦屈指の好カード、パリ サンジェルマン 対 バイエルン ミュンヘン 戦のレビューです

Round of 16 1st leg week1 結果

2023年2月15日
パリ サンジェルマン   0-1 バイエルン ミュンヘン

2023年2月15日
ACミラン          1-0 トッテナム ホットスパー

2023年2月16日
クラブブ リュージュ  0-2 SLベンフィカ

2023年2月16日
ボルシア ドルトムント 1-0 チェルシー

今回のサッカー観戦記は上記の試合の中から
パリ サンジェルマン 対 バイエルン ミュンヘン 戦をレビューします

※同一カードの 2nd legの模様もこちらでレビューしております
もしよろしければご覧下さい

パリ サンジェルマン 対 バイエルン ミュンヘン

2023年2月15日 UEFAチャンピオンズリーグ Round of 16 1st leg
パリ サンジェルマン 0-1 バイエルン ミュンヘン

メンバー

パリ サンジェルマン
監督 クリストフ ガルティエ

【スタメン】

99 ジャンルイジ ドンナルンマ (GK)
2 アクラフ ハキミ
4 セルヒオ ラモス
5 マルキーニョス
6 マルコ ベラッティ
10 ネイマール
15 ダニーロ ペレイラ
25 ヌーノ メンデス
28 カルロス ソレール
30 リオネル メッシ
33 ワレン ザイールエムリ

【交代】

3 プレスネル キンペンベ
(ハーフタイムIn)
➡ハキミ Out
7 キリアン エンバペ (57分In)
➡ソレール Out
8 ファビアン ルイス (57分In)
➡ザイールエムリ Out
17 ビチーニャ (75分In)
➡ダニーロ ペレイラ Out

バイエルン ミュンヘン
監督 ユリアン ナーゲルスマン

【スタメン】

27 ヤン ゾマー (GK)
2 ダヨ ウパメカノ
4 マタイス デリフト
5 バンヤマン パバール
➡90+2分退場
6 ヨシュア キミッヒ
8 レオン ゴレツカ
10 レロイ ザネ
11 キングスレイ コマン
13 エリクマキシム チュポモティング
22 ジョアン カンセロ
42 ジャマル ムシアラ

【交代】

19 アルフォンソ デイビス
(ハーフタイムIn)
➡ジョアン カンセロ Out
25 トマス ミュラー (76分In)
➡チュポモティング Out
7 セルジュ ニャブリ (76分In)
➡コマン Out
38 ライアン フラーフェンベルフ
(87分In)
➡ムシアラ Out
44 ヨシプ スタニシッチ (90分In)
➡ザネ Out

基本システム

左:パリSG(紺) 右:バイエルン(赤)

[システム図①]
試合開始時

[システム図②]
ハーフタイム パリSG ③キンペンベ投入
ハーフタイム バイエルン ⑲アルフォンソ デイビス投入

[システム図③]
57分 パリSG ⑦エンバペ、⑧ファビアン ルイス投入、(システム変更)

[システム図④]
75分 パリSG ⑰ビチーニャ投入
76分 バイエルン ⑦ニャブリ、㉕ミュラー投入

[システム図⑤]
87分 バイエルン ㊳フラーフェンベルフ投入
90分 バイエルン ㊹スタニシッチ投入

90+2分 バイエルン ⑤パバール退場(2枚目のイエローカード)

得点 退場者

【53分・バイエルン】得点者:キングスレイ コマン(0-1)
ウイングバックの上げたクロスをウイングバックが決めて、アウェイのバイエルンが先制

ハーフウェイラインから少しパリSG陣内に入った位置でバイエルンはディフェンスライン間でのパスを回し。右から左にボールを繋ぎ左センターバック(CB)のデリフトはパリSGの中盤左脇にポジションを取るゴレツカにパス。
ゴレツカにボールが渡ると、前線ではチュポモティングがマッチアップするセルヒオ ラモスを引き連れながら中央から左ハーフスペースへ流れてくる。ゴレツカは左に流れてきたチュポモティングにパス。
セルヒオ ラモスを左へ釣り出しながらボールを受けたチュポモティングは、左サイド後方のアルフォンソ デイビスへボールを渡す。
アルフォンソデイビスは左足アウトスイングのクロスを上げると、大外で1枚余っていたコマンが右足でダイレクトに合わせてゴール。

[システム図⑥]アルフォンソデイビスがクロスを上げる直前のシーン
⑬チュポモティングが中央から左ハーフスペースに流れて中盤からのパスを受ける。チュポモティングの動きにパリSGのCB④セルヒオラモスはゴール前から引っ張り出される。
チュポモティングは左サイド後方の⑲アルフォンソ デイビスにボールを戻す。この時パリSGはゴール前のディフェンスに6人の選手が入っているが、そのうち4人の視線がアルフォンソ デイビスに向いており、大外の⑪コマンはフリーの状態。

この図の直後、アルフォンソデイビスは左足でアウトスイングのクロスを上げ、ファーサイドからゴール前に入って来たコマンが右足でダイレクトシュートを放ちゴール。

【レッドカード 90+2分・バイエルン】退場者:バンヤマン パバール(2枚目のイエローカード)
バイエルン陣内でディフェンスラインの裏に抜け出しスルーパスを受けたメッシに対して行ったタックルが深く入り、この試合2枚目のイエローカードを提示される。

局面ごとの方針

パリSG

【ポジティブトランジション】
前半はボールを奪ってもバイエルンにカウンタープレスを受ける。ベラッティやネイマールがカウンタープレスをかわせば前進モードとなり、チーム全体で前へと走り出す。
後半は守備が前向きになった分、前向きにボールを奪う事が増え直接縦方向に向かうようになる。

【攻撃】
前半、ビルドアップはマルキーニョス、セルヒオ ラモスの2CBとベラッティによる2-1のトライアングルが起点。
バイエルンのフォアプレスに対して一旦サイドバック(SB)にボールを逃がしダイレクトで中盤にボールを入れる事でプレスの回避を図るがフォアプレスに捕まる事が多く、後方からパスを繋いで前進する事は殆どなかった。前半攻撃が成立したのはポジティブトランジションでプレスをかわした時が殆どだった。
メッシやネイマールはバイエルンのプレスに対して、サポートに来た選手にスクエアパスを出すとパスアンドムーブで前に走り出し、ダイレクトパスを受けてそのまま前進するという動きでプレスを剥がしていた。

後半の立ち上がり、ハーフタイムにキンペンベを投入した事によりディフェンスラインの構成を変更。ビルドアップの形も変化する。
ビルドアップ時の最終ラインは右からマルキーニョス、セルヒオ ラモス、キンペンベとなり、この3人が3CB気味に構えその前にベラッティが立つ。最終ラインが3人になった事でバイエルンの前線に対して3対2の数的有利になり、後方からパスを繋いで前進できるようになる。
更に57分の選手交代後のビルドアップは最終ライン3枚、中盤の底にダニーロ ペレイラ、その前にベラッティとファビアン ルイスの3-1-2の形になる。後方からパスを繋ぎベラッティがドリブルでバイエルンの中盤のプレスを剥がして前方へ攻撃を展開する。
パリSGの攻撃面での基本方針は縦方向に前進する事だが、後方でパスが繋がる事で後半は徐々に機能しだし、エンバペの投入により勢いは加速した。
エンバペは左サイドにポジショニングしバイエルンの右CBウパメカノの外側からディフェンスライン裏のスペースを突いてバイエルンゴールへと迫る。
バイエルンがエンバペのスピードを警戒しラインを下げればメッシがディフェンスラインの前側から仕掛ける。

[システム図⑦-(1)]パリSG、前半のビルドアップ
最終ラインの⑤マルキーニョスと④セルヒオ ラモス、中盤の⑥ベラッティがパス回しの中心になり、②ハキミと㉕ヌーノ メンデスの両SBがサイドでプレスの逃げ場としてビルドアップをサポートするというのが基本的な形。
前半はバイエルンのフォアプレスに嵌め込まれ、後方から攻撃を組み立てる事は殆どできなかった。

[システム図⑦-(2)]パリSG、後半開始直後のビルドアップ
攻撃開始時、⑤マルキーニョスと④セルヒオ ラモスにハーフタイムに投入された③キンペンベの3人が3CB的に並び、㉕ヌーノ メンデスはウイングバック(WB)のような動きで前に出る。チーム全体では攻撃時のシステムは3-5-2的な並びになる。
バイエルンのフォアプレスに対して最終ラインは3対2。ここでの数的有利を生かしパスを繋ぐ事で、後方から前進できるようになる。
(下図では⑤マルキーニョスがフリー)

【ネガティブトランジション⇒守備】
前半、ボールを奪われればボールから近い選手はボールホルダーにアプローチするが、それ以外の選手はリトリートして守備ブロックを形成する。
バイエルン陣内でのチーム全体によるプレスは、前半は殆どなかった。基本的には自陣に4-4-2のコンパクトなブロックを敷きバイタルエリアのスペースを圧縮する。

後半は積極的に前へ出てバイエルンに対してプレッシャーをかける。
ハーフタイムにキンペンベを加えたディフェンスライン。後半の立ち上がり、ブロックを敷く際はベラッティがディフェンスラインまで下がり5バック気味に構えるが、チーム全体のベクトルは前を向く。
57分の選手交代により守備時の基本陣形は4-3-3に変更。チーム全体のベクトルはより前向きになり、バイエルン陣内でもボールホルダーに対してプレッシャーをかける。
バイエルンのビルドアップに対してもバイエルン陣内でプレスに行くようになり、メッシとエンバペがバイエルンの3CBをみてネイマールが中盤へのパスコースを切る。中盤から後方の選手は前の3人に連動してマークを掴んでプレスを嵌めに行く。

バイエルン

【ネガティブトランジション】
パリSG陣内でボールを奪えばすぐにマークを掴んでカウンタープレスを狙う。プレスが嵌るとみれば、ボールサイドへ人数をかけてボールを奪いきる。
プレスをかわされパリSGに前進を許せば素早く自陣ゴール前まで戻る。

【守備】
パリのビルドアップに対してアタッキングサードからマークを掴みプレスを嵌める。ザネとチュポモティングがパリSGの2CBをマークし、ムシアラは中盤の主にベラッティに対するパスコースを切る。ハキミ、コマンの両WBは前に出てパリSGの両SBをマークする(バイエルンのフォアプレスは[システム図⑦-(1)(2)]参照)。パリSGがサイドにボールを動かせばチーム全体でボールサイドへラインを絞りボールの逃げ道を塞ぐ形でボール奪取を狙う。
ミドルサードでメッシに対してはデリフト(57分以降はパバール)、ネイマールに対してはキミッヒが主にマッチアップしていたが、パリSGが前進してきた時、メッシやネイマールに対する寄せが速かった。
57分エンバペが投入されると、スピードのあるウパメカノをエンバペにマッチアップさせる為、ウパメカノを3CBの中央から右にポジションチェンジし、ディフェンスラインの並びを変更する。

【ポジティブトランジション】
前半、パリSGがネガティブトランジションでリトリートする事が多かったので、無理に縦に出るよりポゼッションを確立する事が多かった。
後半もパリSGの速い攻撃を警戒してか、無理に縦に出るシーンは少なかった。

【攻撃】
ビルドアップはパバール、ウパメカノ、デリフトの3CBと中盤のキミッヒによる3-1の並びが中心。ジョアン カンセロ(後半はアルフォンソ デイビス)、コマンの両WBは前方へと上がり幅を取る。ゴレツカはパリSGの中盤でのプレスを回避する為の中継点となり、ボールが前進すれば前方に上がって行き敵ライン間から前線へと進出する。
後方から左右にボールを振りながら、敵ライン間のザネ、ムシアラや前線のチュポモティングへの縦パスを狙う。縦パスが通ればそこからのコンビネーションでパリSG守備ブロックの攻略を図る。
パリSGが中央の守備を固めればボールをサイドに張るWBに振る。右のジョアン カンセロは周囲との連携でパリSGのディフェンスラインに仕掛けて行き、左のコマンは単独でサイドから突破を図る。
20分台中頃からチュポモティングがパリSGの2CB裏のスペースをフリーランニングで突くようになり、中盤やサイドの選手はチュポモティングの動きに合わせて直接パリSGのディフェンスライン裏へボールを入れるようになる。

ハーフタイムにアルフォンソ デイビスを投入、コマンを右サイドに回した後半は両WBがアタッキングサードでは内側に絞り、ペナルティエリア内でボールに関わるポジショニングを取る。
それが53分の先制ゴールに繋がる。

[システム図⑧]チュポモティングのCB裏を狙う動き
⑬チュポモティングがCB裏をフリーランニングで突く事により、パリSGのCB⑤マルキーニョス、④セルヒオラモスは後ろ向きの対応を強いられる。

試合の感想・ポイント

前半

ポゼッションを握るバイエルンが時間の経過とともに試合の主導権を掴む

バイエルンがボールを支配してパリSG陣内に攻め込み、守備を固めるパリSGがポジティブトランジションでバイエルンのプレスを外せば反撃に出る展開。
立ち上がりからポゼッションを握るバイエルン。だが放送席解説(WOWOW)の風間八宏氏は試合開始から20分過ぎまでの状況について
「パリSGはCBのマルキーニョスとセルヒオ ラモスが前向きの守備でバイエルンの攻撃陣をコントロールしており、パリSGが守りながらペースを握っている」
と説明。バイエルンはポゼッションは握っていても試合のペースは握っていない点を指摘していた。
そのバイエルン、20分台中頃からチュポモティングがフリーランニングでパリSGのCB裏へ走り込み、ディフェンスライン裏のスペースを使う攻撃を頻繁に行うようになる([システム図⑧]参照)。
すると解説の風間八宏氏は
「チュポモティングが裏のスペースを突く事でパリSGの両CBが後ろ向きに動かされている」
と述べ、バイエルンが主導権を持って攻めるようになってきたと指摘していた。

投稿主個人の前半に対する見解として、両チームともにネガティブトランジションで先手を取る事を重視しているように感じた。その中でパリSGはリトリートしてブロックを形成して守りを固める事を基本方針とし、バイエルンはカウンタープレスでボールを素早く奪回する事を基本方針としていた。

後半

バイエルンがコマンのゴールで先制点を挙げるが、57分パリSGはエンバペを投入し状況が一変する

ハーフタイムの選手交代、パリSGはキンペンベ投入に伴いディフェンスラインの構成を変更。ビルドアップ時の最終ラインを3枚にする事でバイエルンの前線からのプレスに対して数的有利を作る。バイエルンはアルフォンソ デイビスを投入し、コマンを右サイドに回すとともにアタッキングサードでは両WBが内に絞ったポジショニングをするよう修正する。
ハーフタイムの選手交代や修正による効果が先に現れたのは、前半終了時の良い流れを引き継ぐバイエルン。53分アルフォンソ デイビスのクロスをコマンが右足で合わせて先制ゴールを挙げる。

先制されたパリSG。ただ、最終ラインの構成を変えた事で後半はビルドアップからパスが繋がるようになる。また、後半は守備のベクトルが前向きになりバイエルンの攻撃に対して前向きの守備を行い、前向きでボールを奪えるようになる。
そこへ満を持してエンバペを投入。それまでのバイエルンペースから状況は一変、パリSGは攻撃の勢いを一気に増す。
威力を増したパリSGの攻撃に対してバイエルン守備陣もディフェンスライン内でポジションチェンジをし、ウパメカノがエンバペにマッチアップするなどの対策を施すが、それでもパリSGはエンバペを中心にしてバイエルンゴールを何度も脅かす。
解説の風間八宏氏はバイエルンの3CBについて
「エンバペのスピードを警戒して(マイボール時でも)3CBは後ろに残るようになった」
と指摘していた。
バイエルンゴールに迫り続けるようになったパリSG。しかし82分にはエンバペが同点ゴールを挙げたと思われたが、VAR介入によってオフサイドと判定されてノーゴールになるなど得点は奪えず。
結局1st legは0対1でバイエルンが1点リードで終了となった。

パリSGに対する感想

エンバペの投入により試合展開をひっくり返す事が出来たのは、ハーフタイムにガルティエ監督が行った選手交代と戦術修正があったからではないだろうか。

 

前半、バイエルンのプレスにより自陣からパスを繋いで前進する事が殆どできなかったパリSG。また、ネガティブトランジションでもリトリートする事を優先していた。

後半に入るとビルドアップ時の最終ラインの配置を変え、バイエルンの前線に対して数的有利を作り、後方からパスを繋がるようにした。またネガティブトランジションから守備の局面でも前方へベクトルを向ける事で、ボール奪取時に前を向く事が多くなりバイエルンにカウンタープレスをさせづらくさせた。

 

これらの修正がエンバペ投入への下準備となり、いざ57分にエンバペが投入されると試合展開をひっくり返す事が出来たと思われる。

バイエルンに対する感想

アウェイでの1st legで勝利し、1点のリードを持ってホームに帰る事が出来るバイエルン。

ネガティブトランジションから守備の局面では積極的にプレスに行き、アウェイながら自ら試合の主導権を奪いに行く姿勢をみせた。

ただポジティブトランジションではパリSGのカウンターを警戒してか普段よりも前に出る勢いが感じられなかった。

 

ホームでの2nd legでは、MNMが勢揃いするであろうパリSG相手にどのような攻撃を繰り出すかがみものである。

2nd legに向けて

ホームでの1st legで敗戦。パリSGにとって本来であれば手痛い結果なのだが、エンバペ投入後は何度もバイエルンゴールを脅かした。

試合開始時からMNMの3人が揃うであろう2nd legではバイエルン相手に戦える手応えは十分に掴んだのではないだろうか。

 

バイエルンの収穫は何といっても1点のリードを持ってホームに帰れる事。また、アウェイでも多くの時間帯で主導権を握る事が出来たのもポジティブな要素。

勿論ナーゲルスマン監督は2nd legに向けてエンバペ対策をしっかりと練って来ると思われる。

選手寸評

パリSG
キリアン エンバペ 彼の投入により試合の状況は一変。たとえ怪我明けであっても、その破壊力は凄まじかった。彼の存在がパリSGにとって2nd legを戦う上での希望となる。
マルコ ベラッティ バイエルンの激しいプレスの中でも、いい形でボールが供給されれば高い技術力でプレスを剥がしてみせた。また、後方に下がってスペースを埋めるといった守備面での貢献も見逃せない。
ダニーロ ペレイラ 攻撃面ではバイエルンのプレスに苦戦したが、守備面では中盤のフィルターとして奮闘。攻守トータルでみればチームへの貢献度は大きかった。
ネイマール 中盤に下がって攻撃の組み立てを担う。82分のエンバペのゴール(オフサイドでノーゴール)に繋がるプレー、第2プレッシャーラインを越えながらボールを受け、そこからのスルーパスは見事だった。
バイエルン
ヨシュア キミッヒ 攻撃の起点として左右にボールを散らし、敵ライン間や前線、ディフェンスライン裏へのパスを通す。守備でもマッチアップするネイマールにボールが入ればしつこく寄せていた。
ジャマル ムシアラ 敵ライン間でボールを持てば高い技術力で相手ディフェンスを剥がし、守備でも前線からのプレスで、高い位置でのボール奪取に貢献した。
マタイス デリフト メッシとマッチアップする事が多かったが、素早い寄せでメッシの自由を奪い、ボールを奪う場面もあった。
エリクマキシム チュポモティング 彼の前線でのフリーランが、パリSGディフェンスライン攻略の鍵となっていた。53分の得点シーンも、直前でのセルヒオ ラモスをサイドへ釣り出す動きがゴールに結びついた。
キングスレイ コマン 前半は左サイドで積極的に仕掛ける。右サイドに回った後半はゴール前に侵入する動きをみせ、53分にはゴールを奪った。

投稿主選出の man of the match

キリアン エンバペ

以上、パリ サンジェルマン 対 バイエルン ミュンヘン 戦のマッチレビューでした。

本レビューは、あくまで投稿主個人の考えや感想を記事にしたものです。
本レビューに対して、ご意見やご感想があれば下のコメント欄よりコメントを頂ければ幸いです。

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