ウニオン、原口元気がレバークーゼン戦に先発出場
セリエAではシモーネインザーギ監督が古巣と対戦
この2試合を観戦しました
今回はそのレビュー第2弾となります
観戦した試合
2022年1月8日 ドイツ ブンデスリーガ 第18節
バイヤー レバークーゼン 対 ウニオン ベルリン
2022年1月10日 イタリア セリエA 第20節
インテル 対 SSラツィオ
今回はインテル 対 ラツィオ 戦のレビューです。
※レバークーゼン 対 ウニオンベルリン 戦は前回の投稿にてレビューしておりますので、よろしかったらそちらもご覧下さい。
インテル 対 SSラツィオ
2022年1月10日 イタリア セリエA 第20節
インテル 2-1 SSラツィオ
メンバー
インテル
監督 シモーネ インザーギ
【スタメン】
1 | サミル ハンダノビッチ (GK) |
2 | デンゼル ダンフリース |
5 | ロベルト ガリアルディーニ |
6 | ステファン デ フライ |
7 | アレクシス サンチェス |
10 | ラウタロ マルティネス |
14 | イバン ペリシッチ |
23 | ニコロ バレッラ |
37 | ミラン シュクリニアル |
77 | マルセロ ブロゾビッチ |
95 | アレッサンドロ バストーニ |
【交代】
9 | エディン ジェコ (73分In) |
(ラウタロ Out) | |
19 | ホアキン コレア (73分In) |
(アレクシス サンチェス Out) | |
36 | マッテオ ダルミアン (77分In) |
(ダンフリース Out) | |
32 | フェデリコ ディマルコ (82分In) |
(ペリシッチ Out) | |
34 | アルトゥーロ ビダル(82分In) |
(ニコロ バレッラ Out) |
SSラツィオ
監督 マウリツィオ サッリ
【スタメン】
1 | トマシュ ストラコシャ (GK) |
3 | ルイス フェリペ |
7 | フェリペ アンデルソン |
9 | ペドロ ロドリゲス |
17 | チロ インモービレ |
21 | セルゲイ ミリンコビッチ サビッチ |
23 | エルサイド ヒサイ |
26 | シュテファン ラドゥ |
32 | ダニーロ カタルディ |
77 | アダム マルシッチ |
88 | トマ バシッチ |
【交代】
20 | マッティア ザッカーニ (60分In) |
(フェリペ アンデルソン Out) | |
10 | ルイス アルベルト (68分In) |
(バシッチ Out) | |
6 | ルーカス レイバ (68分In) |
(カタルディ Out) | |
29 | マヌエル ラッザーリ (80分In) |
(ヒサイ Out) |
システム
試合開始時
60分過ぎ
試合終了間際
得点
【30分・インテル】得点者:アレッサン ドロバストーニ
右コーナーキックのクリアボールを拾ったバストーニがミドルシュートを放ち、ゴール。
【35分・ラツィオ】得点者:チロ インモービレ
右サイド、ハーフウェイ付近。レフリーのドロップボールをカタルディがインテルゴール前へロングボール。このロングボールをインモービレがシュクリニアルをかわしてディフェンスラインの裏へ飛び出して受けると、ゴールキーパーをかわしてシュートしゴール。
【67分・インテル】得点者:ミラン シュクリニアル
敵陣中央でのフリーキック。アレクシス サンチェスが左サイドのバストーニへパス。フリーでパスを受けたバストーニはゴール前へアーリークロス。これをシュクリニアルがヘッドで叩きゴール。
局面ごとの方針
インテル
【攻撃】
ビルドアップの形はシュクリニアル、デ フライ、バストーニの3センターバック(CB)の前にブロゾビッチが立つ3-1の並び。陣形は右重心でダンフリースとペリシッチの両ウイングバック(WB)は幅を取るがバレッラが右サイドに出ればダンフリースは右ハーフスペースに入ってくる。
ブロゾビッチを中心にパスを回しダンフリース、バレッラ、アレクシス サンチェスがライン間でパスを受けることで前進。ラツィオの守備ブロックを押し込めば、ラインを上げ3CBも攻撃の組み立てに参加。
左サイドはペリシッチがアイソレーション気味にポジショニング。ペリシッチがフリーならガリアルディーニは左ハーフスペースへ、ラツィオがペリシッチ側にラインをスライドすればガリアルディーニは左サイドに出てペリシッチをサポート。
右から前進し、左にスペースができればサイドチェンジというパターンがよくみられた。
【ネガティブトラジション】
素早くマークを掴みに行き、マークを掴めばプレスに行く。
67分以降はリトリートしてブロックを形成することを優先。
【守備】
ラツィオのビルドアップに対してアレクシス サンチェス、ラウタロの2トップがCBに対してプレスに行き、中盤から後ろは2トップに連動する形で前に出てプレス。自陣に下がれば5-3-2のブロックを敷く。
67分以降はリトリートして5-3-2のブロックを敷き、ボールレーンの選手が突出する形でプレスに行く。
SSラツィオ
【ポジティブトラジション】
インテルのプレスが強い分、プレスをかわせばカウンターチャンス。ペドロのドリブルでインテルゴールに迫る。
【攻撃】
ビルドアップはCBのルイス フェリペ、ラドゥとアンカーのカタルディによるトライアングルで起点を作り、ヒサイとマルシッチの両サイドバック(SB)はサイドでプレスの逃げ場としてパスコースを確保。
基本は縦攻撃がメインで、中盤でボールホルダーが前を向けば前線のフェリペ アンデルソン、インモービレ、ペドロが縦方向へ動き出す。
縦を突けない時はポゼッションオフェンスへ移行。
【守備】
前に出てプレスに行くことを優先。
アタッキングサードでは4-3-3の陣形で前へ、ミドルサードでは4-5-1の陣形でボールサイドのウイングとインテリオールが前に出てプレスをかける。
試合の感想・ポイント
前半
インテルが幅を使った攻撃と強いプレスでイニシアチブを握り、ラツィオがカウンターで反撃を試みる展開。
立ち上がりインテルはダンフリースとバレッラでフィールドの右側から前進し左サイドでフリーのペリシッチにサイドチェンジ、ペリシッチがカットインからフィニッシュへ、というパターンが多くみられた。ペリシッチに対してラツィオはペリシッチ側にラインをスライドしヒサイとフェリペ アンデルソンが縦関係でマークする形で対応したが、ペリシッチもガリアルディーニのサポートを受け、サイドを抉ってのクロスを上げていた。
劣勢のラツィオだが、前に出るプレスからのカウンターで反撃をみせた。
後半に向けての両チームのポイント
【インテル】
攻撃の際、どのレーンを選択するか。
【ラツィオ】
インテルの幅を使った攻撃に対するラインのスライドと、如何にして反撃のカウンターを打つか。
後半
立ち上がりからお互いにプレスをかけあう展開。インテルは前半同様フィールドの右側から前進し左がサイドが空けばサイドチェンジという流れだが、フィールド右側でのパス回しで前半以上にブロゾビッチを中心にラツィオの守備ブロックを押し込んでいく。
ラツィオは攻撃で思うように縦に進めず、前半に何度かみられたカウンターも後半はあまり打てなかった。その原因として、トラジションで後手を踏んでいるからではないかと考えられえる。
67分インテルが勝ち越しゴールを奪うと、ラツィオはよりプレスの意識を強め前に出るが、プレスをかわされリトリートする際に簡単にライン間にボールを入れられていた。
リードを奪ったインテルは堅い守備ブロックを敷いてラツィオの反撃を抑え勝利をものにした。
選手寸評
インテル
アレッサンドロ バストーニ | 1ゴール、1アシストに加え攻撃の組み立てにも参加しチームの勝利に大きく貢献した。 |
マルセロ ブロゾビッチ | ビルドアップから崩しまで攻撃の多くの局面で中心的な働きをした。 |
ニコロ バレッラ | ダンフリースとともに右サイドや右ハーフスペースからボールを運びラツィオの守備陣を押し込んでいた。 |
アレクシス サンチェス | ライン間で厳しいプレスを受けながらもしっかりとボールをキープし攻撃を繋いでいた。 |
イバン ペリシッチ | 左サイドでアイソレーション気味のポジショニングから果敢な仕掛けでチャンスを作った。 |
ロベルト ガリアルディーニ | ライン間でビルドアップからのパスを引き取り、左サイドではペリシッチのサポートとマルチにタスクをこなした。 |
ラツィオ
ペドロロドリゲス | カウンター時にはドリブルでの持ち上がりでインテルゴールに迫るり、守備でも自陣深くまで戻ってのボール奪取等の献身的なプレーをみせた。 |
セルゲイミリンコビッチサビッチ | ワンプレーで局面を打開することが何度かあったが、良いプレーも単発で終わることが多かった。 |
チロインモービレ | 同点ゴール時、シュクリニアルの前に出るとみせて背後に回る動きは見事。それ以外の場面でも献身的に動き続けた。 |
投稿主選出の man of the match
アレッサンドロ バストーニ
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