ウニオン、原口 元気がレバークーゼン戦に先発出場
セリエAではシモーネインザーギ監督が古巣と対戦
この2試合を観戦しました
今回はそのレビューとなります
観戦した試合
2022年1月8日 ドイツ ブンデスリーガ 第18節
バイヤー レバークーゼン 対 ウニオン ベルリン
2022年1月10日 イタリア セリエA 第20節
インテル 対 SSラツィオ
今回はレバークーゼン 対 ウニオン ベルリン 戦のレビューです。
※インテル対ラツィオ戦のレビューはこちらになります。よろしければご覧下さい。
バイヤー レバークーゼン 対 ウニオン ベルリン
2022年1月8日 ドイツ ブンデスリーガ 第18節
バイヤー レバークーゼン 2-2 ウニオン ベルリン
メンバー
レバークーゼン
監督 ジェラルド セオアネ
【スタメン】
1 | ルーカスフ ラデツキー (GK) |
4 | ヨナタン ター |
5 | ミッチェル バッカー |
7 | パウリーニョ |
8 | ロベルト アンドリヒ |
10 | ケレム デミルバイ |
14 | パトリック シック |
19 | ムサ ディアビ |
27 | フロリアン ビルツ |
30 | ジェレミー フリンポン |
33 | ピエロ インカピエ |
【交代】
31 | アミン アドリ (77分In) |
(パウリーニョ Out) | |
38 | カリム ベララミ (77分In) |
(デミルバイ Out) | |
13 | ルーカス アラリオ (83分In) |
(フリンポン Out) |
ウニオン ベルリン
監督 ウルス フィッシャー
【スタメン】
1 | アンドレアス ルーテ (GK) |
3 | パウル イエッケル |
5 | マルビン フリードリヒ |
8 | ラニ ケディラ |
10 | マックス クルーゼ |
17 | ケビン ベーレンス |
21 | グリシャ プレメル |
23 | ニコ ギーセルマン |
24 | 原口 元気 |
28 | クリストファー トリンメル |
31 | ロビン クノッヘ |
【交代】
23 | バスティアン オプチカ (26分In) |
(ギーセルマン Out 怪我) | |
7 | レビン エズトゥナリ (ハーフタイムIn) |
(原口 Out) | |
9 | アンドレアス フォクルザマー (ハーフタイIn) |
(ベーレンス Out) | |
30 | ケビン メーバルト (71分In) |
(プレメル Out) | |
6 | ユリアン リエルソン (77分In) |
(トリンメル Out) |
システム
試合開始時
後半開始時
77分の選手交代後
試合終了直前
得点経過
【38分・レバークーゼン】得点者:パトリック シック
自陣からのフリーキック、デミルバイがゴール前へ蹴ったロングボールをディフェンスラインの裏へ抜け出したシックが受けてディアビへ戻す。ディアビはパウリーニョとのワンツーパスでゴール前に抜け出そうとするが、ディアビへのリターンボールをGKルーテがカットする。このこぼれ球をシックがシュートしゴール。
【45分・ウニオン】得点者:プレメル
コーナーキックのクリアボールをトリンメルがミドルシュート、GKフラデツキーが弾き返したボールをベーレンスがヘディングシュート。これもフラデツキーが弾くも最後はプレメルが押し込んでゴール。
【50分・ウニオン】得点者:プレメル
右サイドのタッチライン際、トリンメルがデミルバイにマークされながらもゴール前へ上げたハイクロスをフォクルザマーがヘッドでファーに流しボールはクルーゼへ。クルーゼが切り返てフリンポンをかわして打ったシュートをゴール前のプレメルがコースを変えてゴール。
【84分・レバークーゼン】得点者:ター
左サイドディアビが右ニアゾーンの深い位置に蹴ったボールをシックがヘッドで後方へ戻すと、そのボールを受けたベララミがドリブルでニアゾーン深くへ再び侵入し上げたクロスをターがヘディングでシュートしゴール。
局面ごとの方針
バイヤー レバークーゼン
【攻撃】
前半、ビルドアップはター、インカピエの両センターバック(CB)とダブルボランチの一角デミルバイがトライアングルに並ぶ2-1の形でデミルバイがCB脇に下りることもあった。もう一人のボランチ、アンドリヒは基本前に出るが状況によてはビルドアップをサポート。
ビルドアップからボールをサイドに振って前進。現地のデータでは左サイドからの前進が多いとのデータが出ていた。
フィニッシュに向けての崩しはディアビ、パウリーニョのドリブルカットインやビルツのニアゾーンを狙った飛び出しが中心でシックも積極的にディフェンスラインの裏を狙う。
後半、ビルドアップはター、インカピエとアンドリヒ、デミルバイが2-2で並ぶ形。パス回しの中にダイレクトタッチを挟むことでボールの動く角度を変え、ライン間への侵入や守備ブロックを崩すきっかけを作る。また、シックがライン間に下りてダイレクトの落としを多用する。
77分の選手交代以降、ビルドアップはター、インカピエとアンドリヒがトライアングルに並ぶ2-1の形。崩しの局面ではベララミ、ビルツ、ディアビ、アドリが流動的にポジションを変えながら動く。
【ポジティブトラジション】
ウニオン ベルリンが前がかりに来るときは素早く前方のスペースを突きカウンターを狙う。
【ネガティブトラジション⇒守備】
ボールを奪われれば素早くマークを掴みプレスに行く。
プレスはできる限りアタッキングサードから仕掛ける。基本は前に出て積極的にボールを奪いに行く。
ミドルサードでは4-3-3のブロックを敷き、ディアビが前に出る。
ウニオン ベルリン
【ポジティブトラジション】
前半はトラジション時の動き出しで上回ればシンプルに縦にスペースを突きに行っていた。
後半はボール奪取後のサポートを厚くし細かいパスでプレスを回避してからスペースへ展開。
【攻撃】
基本方針は前方にスペースがあれば、そのスペースへ向けて縦へシンプルに攻める。
前半、ボールを預けるターゲットは前線のベーレンスとライン間を広範囲に動くクルーゼで、彼らにボールが彼らに入れば原口がフィールドの右側から上がってサポート。
後半は縦にボールを入れるまでにトリンメル、オプチカの両ウイングバック(WB)やエズトゥナリがボールホルダーをサポート。フォクルザマー、クルーゼの2トップは両者ともにライン間を広範囲に動き縦パスの受け手となっていた。
レバークーゼンは守備時にディアビが前に出るので、その時に生じるスペースをラニ ケディラ、プレメル、オプチカが突いていた。
【ネガティブトラジション⇒守備】
ボールを奪われれば素早くマークを掴む。
プレスの開始位置はアタッキングサードとミドルサードの境目あたり。レバークーゼンのビルドアップに対しては2トップがレバークーゼンの両CBをみて、彼らがプレスに行けば中盤以降も連動する形で前に出てプレス。
自陣に下がれば5-3-2のブロックを敷く。マンオリエンテッド気味に構え、マークを掴めば前に出てボールを奪いに行く。
試合の感想・ポイント
前半
両チームともネガティブトラジションでの反応が良いので、球際の攻防が激しくなる。
そんな中レバークーゼンが中盤の構成力で優位に立ち、ネガティブトラジションでも的確にマークを掴むことでペースを握る。
ペースを握られたウニオン ベルリンもポジティブトラジションで前に出ることができれば反撃はできていた。ただ、両WBを上手く使えていないように感じたので、後半そこを上手く使えるかが鍵になるのではないかと感じた。
後半
両チームとも攻め方を修正し後半に入ると、立ち上がり攻勢に出たのはボールホルダーへのサポートを厚くしたウニオン ベルリン。50分にはセットプレーの流れから勝ち越しゴールを奪う。
対するレバークーゼンは60分頃から徐々にマッチアップを嚙み合わせていき、トラジションで優位に立つことでペースを奪い返すと、ダイレクトパスを活用し攻撃を組み立てる。
70分以降の選手交代や体力の消耗により展開がオープンになってくると、レバークーゼンは中盤の選手が流動的に動きポジションを入れ替えてくる。ウニオン ベルリンのマークが徐々にルーズになる。するとレバークーゼンは84分に同点ゴール。
試合は2対2でタイムアップとなる。
選手寸評
レバークーゼン
パトリック シック | 前半はディフェンスラインの裏を取る動き、後半はライン間でダイレクトタッチによるパス捌きと異なるパターンで攻撃に貢献。38分には先制ゴールを挙げる。 |
パウリーニョ | 左からのドリブルカットインで前半の攻撃を牽引。 |
ロベルト アンドリヒ | 中盤の底に下りれば攻撃の起点となり、前に出ればパスの中継点となるなど攻撃の組み立てに多方面で貢献。 |
フロリアン ビルツ | 要所で高い技術力を発揮し、攻撃にアクセントを加えていた。 |
ウニオン ベルリン
グリシャ プレメル | セットプレーの流れから2ゴールを挙げる活躍。中盤のプレーでも左サイドのスペースを突く攻めや、素早くマークを掴む守備をみせた。 |
マックス クルーゼ | 前線からライン間を広範囲に動き崩しのきっかけ作りを担った。 |
レビン エズトゥナリ | 中盤でボールホルダーを的確にサポートし攻撃に推進力を与えていた。 |
バスティアン オプチカ | 左サイドでディアビやフリンポンとマッチアップし的確な守備対応をした。 |
投稿主選出の man of tha match
パトリック シック
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