正月に観戦した試合
2022年1月1日 イングランド プレミアリーグ 第21節
アーセナル 対 マンチェスター シティ
2022年1月3日 スペイン ラ リーガ 第19節
アトレティコ マドリード 対 ラージョ バジェカーノ
今回はアトレティコ 対 ラージョ 戦のレビューです。
※アーセナル 対マンチェスターC 戦は前回レビューしておりますので
よろしかったらそちらもご覧下さい
アトレティコ マドリード 対 ラージョ バジェカーノ
2022年1月3日 スペイン ラ リーガ 第19節
アトレティコ マドリード 2-0 ラージョ バジェカーノ
メンバー
アトレティコ
監督 ディエゴ シメオネ
【スタメン】
13 | ヤン オブラク (GK) |
2 | ホセ ヒメネス |
4 | ジェフリー コンドグビア |
5 | ロドリゴ デパウル |
9 | ルイス スアレス |
10 | アンヘル コレア |
11 | トマ ルマル |
12 | レナン ロディ |
21 | ヤニック フェレイラカラスコ |
22 | マリオ エルモーソ |
23 | キーラン トリッピアー |
【交代】
19 | マテウス クーニャ (72分In) |
(スアレス Out) | |
18 | フェリペ (90分In) |
(フェレイラカラスコ Out) |
ラージョ
監督 アントニオ イラオラ
【スタメン】
1 | ルカ ジダン (GK) |
2 | 二コラ マラス |
6 | サンティ コメサナ |
7 | イシ パラソン |
12 | ウナイ ロペス |
16 | セルジ グアルディオラ |
19 | ケビン ロドリゲス |
20 | イバン バジウ |
23 | オスカル バレンティン |
24 | エステバン サベリッチ |
33 | フランガ ルシア |
【交代】
11 | アンドレス マルティン(ハーフタイム In) |
(イシ パラソン Out) | |
8 | オスカル トレホ (59分In) |
(ウナイ ロペス Out) | |
10 | ぺぺ (59分In) |
(ケビン ロドリゲス Out) | |
3 | ラダメル ファルカオ (76分In) |
(サンティ Out) | |
28 | アルバロ アギーレ (82分In) |
(グアルディオラ Out) |
システム
試合開始時
後半立ち上がり
60分頃
試合終了間際
得点
【28分・アトレティコ】得点者:アンヘル コレア
デパウルがドリブルで3人をかわしコーナーフラッグ付近まで行くと、サポートにきたフェレイラカラスコがボールを受けゴールライン際からペナルティーエリア内へ侵入しマイナスのクロス。エルモーソのシュートがディフェンダーに当たったこぼれ球をアンヘル コレアがシュートしゴール。
【53分・アトレティコ】得点者:アンヘル コレア
右サイド、ハーフウェイライン後方からのフリーキックを左へつないでライン間のルマルへ。ルマルは左ハーフスペースをドリブルで前進し左サイドを走り込んで来たロディへパス。ロディはディフェンスラインの裏へ低いクロスを挙げ、ゴール前へ走り込んで来たアンヘル コレアが合わせてゴール。
ラージョはルマルに簡単にパスを通してしまったのが痛かった。
局面ごとの方針
アトレティコ マドリード
【守備】
陣形は4-4-2。試合開始直後はミドルサード付近で待ち受ける形だったが、徐々にマークを掴み10分以降は前に出てプレスに行く。
後半立ち上がり4-1-2-3気味の時間帯ではフェレイラカラスコかデパウルのどちらかがディフェンスラインまで下りて5バックで守っていたが、2点目を挙げてからは4-4-2に戻す。90分フェリペ投入後の陣形は5-3-2。
【ネガティブトラジション】
10分頃にマークを掴むようになると積極的にカウンタープレスに行く。
後半はリードしていたこともありカウンタープレスの威力は徐々に弱め、ブロック形成優先へとシフトするが、ラインは下げ過ぎないように注意していた。
【ポジティブトラジション】
縦にスペースを突いて前進。
【攻撃】
ビルドアップはヒメネス、エルモーソとデパウル、コンドグビアが2-2で並ぶ形。サイドバックが幅を取り、アンヘル コレアが下がってパスを受けに来る。プレスをかわせば素早く縦にスペースを突く。
フェレイラカラスコがラージョのディフェンスラインの脇を狙って仕掛けるパターンが有効だった。
ラージョ バジェカーノ
【ネガティブトラジション⇒守備】
陣形は4-4-2でアタッキングサードからマークを掴みに行く。グアルディオラはセンターバック2人をみて、デパウル、コンドグビアに対しては中盤が押し上げてプレスに行く。
プレスがかわされればリトリートしながらマークを掴みに行く。
【ポジティブトラジション】
アトレティコのプレスをかわすことができれば前進を図る。
【攻撃】
前半、ビルドアップはサベリッチ、マラスとサンティ、バレンティンが2-2で並ぶ形で、そこからサイドバック(SB)とサイドハーフがサイド攻撃を仕掛けるのが基本の攻撃パターン。
後半、サンティとバレンティンがポジションチェンジし、ビルドアップ時にはサンティがセンターバックの脇に下りる形を取りサンティが明確に攻撃の起点となる。
仕掛けは前半同様サイドからで、両SBは前半より更に高い位置にポジショニングする。
試合の感想・ポイント
前半
立ち上がりアトレティコが様子を見ながらのプレーしていたこともあり、ラージョはビルドアップからパスを繋ぎ前進、守備でもプレスが効いているようにみえた。
しかしアトレティコがマークを掴みだした10分頃を境に状況が一変。アトレティコはフォアプレスで何度も敵陣でボール奪取。
またトラジションでもラージョを圧倒。ネガティブトラジションではカウンタープレスでラージョの攻撃を遮断し、仮にカウンタープレスをかわされても素早い戻りでラージョの前進を止めた。ポジティブトラジションでもアトレティコの動き出しがラージョを上回り大きく前進していた。
試合のペースを握り攻め込むアトレティコに対して、ラージョも自陣ゴール前で必死にマークを掴んでの守備。何とか前半を1失点で凌いだ。
後半
後半立ち上がりラージョはビルドアップの形を変えサイドから積極的に攻め込み、守備でもアトレティコのビルドアップに対してアタッキングサードからプレスに行く。
対するアトレティコはラージョの積極姿勢に対して落ち着いて対応、53分ハーフウェイ付近からのフリーキックからルマルがあっさりライン間を取って前進、アンヘル コレアが2点目のゴールを挙げる。
アトレティコはその後も優勢に試合を進める。特にポジティブトラジションではラージョの両SBが上がっていることにより生じるスペースを突き大きく前進。ラージョもフォアプレスでボールを奪いに行くものの、アトレティコは細かなパス回しとコンドグビアのキープ力でそれを巧みに回避。終始ラージョを圧倒しつつしっかりと守備も固め勝利をものにした。
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